今から3年ほど前の話。
そのときshouは、幼稚園に入園したばかりの4歳。
ryuは、1歳になって、おっぱいを卒業したくらいの頃。
そしておなかの中にはkenがいました。

その頃育児がとても大変で、
その上赤ちゃんが生まれてこれ以上大変になるなんて・・・
育児にすごく不安を抱えていた私。
そして思い切って買った、二人乗りベビーカー。
それがマクラーレンのラリーツインでした。
今は、ツイントライアンフという名前で販売されています。

kenが生まれて、初めてこのラリーツインに、
kenとryuを乗せて歩いた日の気持ち、今でも覚えているなあ。
年子の育児でクタクタだったはずなのに、
並んだ二人がすごくかわいくて、誇らしくて。
街を歩くと通り過ぎる人が、「双子？」と声をかけてくれるのも、
なんだかちょっとうれしくて。
引きこもりがちだった私を、どんどん外へ連れ出してくれたのは、
このベビーカーのおかげに他なりません。

このベビーカーがあったから、新宿でも銀座でも青山でも、
臆することなくどこへでも出かけて行けました。
そして福岡に帰ってきてからも、ショッピングセンターに行って、
二人がベビーカーで寝ている間に、ゆっくり買い物したり、
本屋さんをのぞいたり、雑貨屋さんを巡ったり、
有意義な時間を過ごすことができました。
ほんとに、私の子育てには欠かせないアイテムでした。

でも、kenも二歳を過ぎ、ryuは4歳になって、
その時期も、そろそろ終わりのようです。
ここ数ヶ月は、ほとんど出番も無くなり、
いつもクロークの中で眠っていた二人乗りベビーカー。
大切に扱っていたから、まだまだきれい。
でも、普通のベビーカーと違って、二人乗りだから、
もらってくれる友達もなかなかいない。

なので、すごく寂しかったけれど、
使ってくれる人をオークションで探してみました。
そして先日、欲しいと言ってくれる双子ちゃんのお宅に、
無事もらわれていきました。
（売っぱらったとも言う）

今までありがとう、ラリーツイン。
たくさんの時間を私にくれたね。
これからもがんばって、
たくさん赤ちゃんを乗せてあげてね。
そしてそのママに、
私と同じ気持ちと時間をプレゼントしてあげてね。

こうして少しずつ、いろんな育児グッズを卒業していく、
ちょっと寂しいお話でした。

2年前の初夏、青山にて。

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