医療保険選びのポイントは?
1 医療保険選びで大事なこと
この質問、最近とても多いと思います。
昔は、医療保険という単独の保険はごくごく限られたものしかなく、ほとんどの場合は「生命保険とのセットの特約」くらいしか選択できませんでした。
しかし、保険業界も少しずつ自由化が進み、外資系の保険会社もたくさん入ってきて、今では連日のようにテレビで医療保険のCMが流れています。当然たくさんの種類があり、国内の大手生保も医療保険の発売を始め、それはもうものすごい競争です。新しい商品も次から次に出ています。
・・・こうなってくると、もうどの保険がどういいのかさっぱりわかりません。パンフレットを取り寄せてみても、わからない言葉がたくさんだし、終身だとか更新タイプだとか、怪我だけなのか病気でもいいのか、いつまで保険料払うのだとか、結局保険使わなかったらボーナス出るだとか、魅力的な言葉もいっぱいで、本当に迷ってしまいますね。
そんな中、でも医療保障は必要だし、どうやって選んでいけばいいのか。家族や家計の状況、それから考え方によっていろいろですが、私なりの医療保険選びのポイントを、ご紹介したいと思います。
まず、私が医療保障に最低限求めることは、5つあります。
1 一生涯(終身)保障されること
日本人は世界でもトップクラスの長寿国で、また、少子高齢化のスピードも他の先進国より速いです。今後、国の医療保障制度が今以上に良くなることは考えにくいでしょう。国にこれ以上頼れないのですから、自助努力は欠かせません。
2 老後の保険料負担が少ないこと
1と同様の理由で、国からもらえる老齢年金も、もう当てにはできません。それでも、定年後20年間は長生きする人が多数です。生きていくにはお金がかかります。保険料ばかり払ってはいられません。老後に支払う保険料はできるだけ抑えなければなりません。
3 更新タイプではないこと
当然ですが、歳をとればとるほど、病気の確率は高くなります。よって、歳をとってから医療保険に加入すると、若い頃に加入するより保険料は高くなります。更新タイプの保険は、更新するたびに、そのときの年齢で保険料が計算されなおし、その後は次の更新まで、今までより高い保険料を払うことになります。
遺族の生活に必要な死亡保障は、歳をとると共に必要な金額は減っていきますから、更新タイプでも減額していけば保険料をそれほど上げずに済みます。
が、医療保障は逆です。歳をとると共に必要性が高まりますので、保障を下げることはできません。高くなる保険料を仕方なく払っていくことになります。
それでも収入があるうちはまだいいでしょう。定年退職し、収入が年金などに限られてくると、更新のたびに上がり続ける保険料は家計にとって大きな負担となります。
4 貯蓄性を省いていること
日本人、特に女性はどうしても掛け捨ての保険を嫌う傾向にあります。
確かに、景気が良かった時代には、保障もあって、銀行などに貯金するよりお得、魅力的な商品がありました。でも、今は違います。貯蓄メインの学資保険だって元本割れすることが多い時代なのです。
また、医療保障は長く続けることに意味があります。最近は、特定の病気になった場合、それ以降の保険料は不要、という保険も発売されていますが、普通の保険はそうではありません。どれだけ入院が長引いても、どれだけ収入が減ってしまっても、保険料は払わなくてはいけないのです。
貯蓄はストップしてもまた元気になれば再開できますが、保険は一旦解約すると元には戻せないのです。だったら、できるだけ家計に負担がかからないにこしたことはありません。保障と貯蓄ははっきりとわけて考えたほうが良いと私は思います。
5 シンプルな保障であること
いろんなときにいろいろもらえる保険のほうが、なんとなくお得な気がしますが、基本的に、医療保障に最低限必要なものは、入院と手術の費用だけです。
入院したからその後必ず通院するとは限りませんから、通院特約はあくまでもおまけです。成人病特約や女性医療特約なども、プラスアルファと考えてください。女性特有の病気だからと言って、入院費用が倍必要というわけではないのですから、どんな病気でも同じ保障額でいいのではないでしょうか
(ガンなど高度な医療が必要な病気はまた別に考えます)。
少しでも多く保険金をもらいたい、少しでももらう可能性を高くしたい、という気持ちはわかりますが、今後自分が本当に入院するかは、まだ誰にもわかりません。でも、毎月支払う保険料は、欲張った分確実に高くなるのです。
それなら、最低限必要な保障だけを保険で用意し、足りない分は貯蓄で補うというくらいでちょうどいいのではないでしょうか。
と、こんな感じです。
補足ですが、私は、入院して一日目からもらえる、という形にはあまりこだわっていません。なぜなら、もし、それ以外の条件が全く同じであれば、入院一日目からもらえる保険と五日目からもらえる保険とでは、一日目からもらえる保険のほうが保険料が高いに決まっているからです。
入院が1〜4日で済んでしまうのなら、入院費もそんなにかからないはずですから、家計を切迫するほどではないのかな、と思います。先ほども書いたように、入院するかどうかは不確実ですが、保険料アップは確実なことなのです。
つまり、もし今加入している医療保障の内容で、「五日目から支払われる」ということだけに不満を感じているのなら、わざわざかけかえるほどたいしたことではないですよ、ということが言いたいのです。実は私が保険に加入したときは、一日目からもらえる医療保険は無かったのです。なので五日目からしかもらえませんが、今後かけなおそうとも思っていません。
ただ、最近はほとんどの医療保障が一日目から入院を保障してくれますので、今全く加入されていない人が、新たに医療保険に加入する際は、一日目からというものを選ぶことがほとんどでしょうね。
ちなみに、もっともっと昔に契約された保険の中には、「20日以上入院すれば、さかのぼって一日目からもらえる」というものもあります。さすがにここまで古い内容のものであれば、短期間で退院することが多い現代の医療の状況とマッチしませんので、見直したほうが良いかもしれませんね。
→医療保険の検討なら、その場で各社の保険料が見られる保険モール
2 パンフレットを見るときに気をつけたいポイント
さて、医療保険、どんなものがあるか見てみよう!と、いろいろな保険会社のパンフレットをいろいろ取り寄せて見ることになると思いますが、パッと見ただけでは、なかなか頭に入ってこないと思います。
ここは一つ、冷静になって、パンフレットの中から、大事なキーワードを見つけ出しましょう。
1 医療保険?それとも、傷害保険?
同じ入院一日5000円保障なのに、保険料があまりにも違いすぎる・・・
それに、年齢も性別も関係なく、保険料がずっと同じ・・・なぜ?
と思ったら、それは医療保険ではなく、傷害保険の可能性があります。
傷害保険は、損害保険の種類の一つで、不慮の事故や災害によっての損害のみを補償するものです。不慮の事故や災害に遭う確率は、男女でも、年齢でも差がありませんので、保険料が同じなのです。過去に病歴があっても問題なく加入できます。ただし、危険な職種に就いていたり、スポーツ選手などは、入れなかったり保険料が高かったりします。
つまり、病気の時は一円も出ません(O157などの法定伝染病の場合は、災害と判断されますので、補償されます)。安いからこれにしよう!と安易に決めず、傷害保険ではないかどうか、よく確認してみましょうね。
*生命保険・医療保険は「保障」という字ですが、損害保険は「補償」という字を使います。
2 更新型?それとも、終身型?
これはとっても大事なキーワードです。
A社の保険とB社の保険、同じような保障内容なのに、保険料が全然違う、と思った場合、たいてい安いほうは更新型の保険です。
「1医療保険選びのポイントは?」で書いているように、更新型の保険は、5年や10年などの一定の期間だけの契約となり、その期間がすぎると、自動更新されるのですが、保険料が新たに計算されなおしますので、当然保険料は高くなるのです。年齢が高くなればなるほど、保険料の上がる幅は大きくなります。老後それだけの保険料が払えるのかどうか、10年後、20年後、30年後の保険料をよく確認しましょう。
また、更新型でも、例えば共済などは、保険料が変わらない代わりに、老後の保障がものすごく少なくなったり、全く無くなってしまったりと、これから一番医療保障が必要だ、というときに突然困った事態に陥ることになります。
安さから人気の共済ですが、こういう面もよく検討しましょう。
3 一入院何日保障?通算何日保障?
これは小さな字で書いてあることが多いのですが、保険料に差が出る部分ですので、チェックしましょう。
一入院○○日保障、というのは、そのまま一回の入院で最高何日保障されるかということです。当然、一回の入院で保障される日数が短いほうが、保険料は安くなります。
気をつけたいのは、一度退院してから、180日以内にまた同じ病気で再入院した場合は、最初に入院したときからの日数を続けてカウントする、ということです。
つまり、一入院60日保障という保険の場合、40日間で一旦退院し、その1ヶ月後また病状が悪化して、今度は50日間入院した、という場合だと、二回入院しているから40日分と50日分で合計90日分もらえるんじゃないの、と思ったら大間違いで、一回の入院と見なされ、60日分しか出ず、残り30日分はもらえないのです。
この一入院の最高保障日数が短いと、ガンなど再発の心配がある病気や、長引く精神疾患や脳血管疾患、交通事故など長期のリハビリが必要になる怪我などは、入院期間中すべてを保障できる可能性が低くなってしまいます。
じゃあ何日分出れば安心なのか、というのがまた迷うところですが、これはもう考え方次第です。
ガンなどはガン保険で対応できるから良い、毎日ストレス無く過ごしているので心の病気も心配ない、交通事故は車の保険でなんとかなるだろう、と考えることができる、前向きで健康状態も良い方なら、一入院60日でも十分だと思います。
また、入院日額を最初から多めに(1万円程度)設定している方なども、贅沢な入院生活を望まなければ、多少入院が長引いてもそう困ることは無いでしょう。
逆に、そうでない方、入院が即収入減につながってしまう自営業の方などは、120日程度の保障はあったほうが安心かもしれません。
ご自分の状況をよく考えてみましょうね。
通算で何日もらえるか、というのは、700日〜1000日前後のところが多いようです。各社でそう差がありませんし、通算で1000日も入院することは本当に少ないと思いますので、あまり気にすることは無いと思います。病気でお怪我でも、入院ならまとめて1000日のところもあれば、怪我と病気でそれぞれ1000日、という太っ腹のところもあるようです。
4 保険料、短期払い込み?それとも、終身払い込み?
全く同じ保険でも、保険料をいつまで支払うかによって、月々の負担は変わってきます。
生きている限り払い続ける終身払い込み、60歳、65歳など、定年時期や計画に合わせる短期払い込み、他には、契約から20年間、30年間支払うという方法もあります。一体どういった支払い方が一番お得なのでしょうか。トータルで支払う保険料で比べてみましょう。
終身払い込みの場合は、平均寿命で計算するとイメージしやすいと思います。平成16年の簡易生命表(厚生労働省発表)によると、日本人男性の平均寿命は78歳、女性は85歳です。年齢・性別をわけて、短期払い込みと終身払い込みのどちらがお得かを考えてみましょう。
(東京海上日動あんしん生命保険株式会社の日額5000円の医療保険で比較しています)
30歳男性
短期払い込み(60歳まで) 月々6204円 30年間合計で約233万円の支払い
終身払い込み(78歳まで) 月々4303円 48年間合計で約247万円の支払い
この数字を見ると、やっぱり短期払い込みがお得!な気がしますが、終身払い込みとの差はたった14万円。なのに、月々の支払い額は2000円近く違いますので、毎月の負担感は大きく変わります。
しかも、男性のうち、15パーセントの方は65歳までに亡くなります。さらに、平均寿命まで生きる可能性は55パーセント。約半分です。このことを考えると、短期払い込みでも、そんなに得をするというわけではないし、毎月の負担を少しでも減らそうと考えると、終身払い込みでも良さそうですね。
では女性はどうでしょうか。
30歳女性
短期払い込み(60歳まで) 月々7523円 30年間合計で約270万円の支払い
終身払い込み(85歳まで) 月々4823円 55年間合計で約318万円の支払い
男性よりもずっと長生きですので、短期払い込みと終身払い込みの差は広がります。48万円も差がつくと、やっぱり短期払い込みのほうがお得かな・・・と思いますね。また、女性の93パーセント、9割以上の方は65歳まで生きるし、76パーセント、8割近くの方は、85歳まで生きるのです。終身払い込みだと、85歳を過ぎても保険料を払う可能性が8割近くあるのですから、長生きすればするほど、「短期払いにしておけば良かった!」となってしまいます。
つまり、女性は男性に比べて、短期払い込みの方が得をする可能性がぐんと高くなります。が、やはり毎月の保険料は割高に感じますし、もし途中で別の医療保険に変更するなどの理由で解約することがあった場合、メリットは無くなります。どちらを選ぶか、微妙なところですね。
また、トータルで支払う保険料以外にも、考えるべきポイントがあります。終身払い込みを選ぶ場合は、年金収入のみになった場合に、この金額の保険料を払っていけるのか、という心配がありますので、老後の生活をシュミレーションしてみて、毎月の保険料をよくよく吟味する必要があります。逆に、短期払い込みを選ぶ場合は、途中でこの保険を変更する必要が出てくる可能性はあるのか、また、保険会社が倒産してしまうリスクがどの程度あるのかを、じっくり考えなければなりません。
以上のことをよく考えて、ご自分で納得できる払い込み方法を考えてみてくださいね。
以上、パンフレットを見るときに、よーくチェックしておいていただきたいポイントをいくつかあげてみました。これはどの保険会社でも共通しているポイントですので、必ず確認してくださいね。
次は、各社の代表的な医療保険について、一つずつ見て行きたいと思います。
3 いろいろな医療保険
アフラック
主な保障内容
契約可能年齢0〜80歳
保障期間 終身(ケガ入院は90歳まで)
保険料払込期間 終身(途中更新無し)
入院日額 5000円
保障開始・期間 一日目から・一入院60日・通算1000日
手術給付 一回(手術の種類により)5・10・20万円
付加できる特約 ・長期入院&通院特約 ・終身特約(終身の死亡保障) ・女性疾病特約
月々の保険料(30歳) ・男性1790円 女性1720円
アフラックは、ここ2年ほど、国内の新規契約数の人気がとても高く、医療保険もガン保険も第一位です。
保障内容は大変シンプルで、基本は入院+手術、また終身保障で保険料も一生変わりません。さらに、180日までの長期入院と通院、女性疾病特約などありますから、お好みで保障を追加することも可能。
また、お葬式代になる死亡保障も、終身で100万円(30歳男性で1372円)から追加できます。この終身保険の保険料も、特約ならではのかなり割安な保険料です。
保険料は年払いにするともっと割安となり、クレジットカードでの支払いもできますので、カードのポイントを貯めているという人にはうれしいと思います。
入院日数を60日に抑えているため、このように保険料が割安になっていると思われます。その入院日数が短いな、と感じるのであれば、入院保障は5000円・10000円の二種類から選ぶことができますので、10000円を選んでもいいですし、長期入院特約(30歳男性で849円)をつければその不安も解消されますね。
契約可能な年齢が0歳からであることから、子供のうちから加入する例も多いようです。子供は、学資保険や子供向けの共済に加入するパターンが多いですが、それだとどうしても満期があり、保障がいずれ切れてしまうので、もし幼い頃に大きな病気をすると将来的に保険に加入できない可能性も出てきますね。この保険なら、子供のうちから加入していても安心できると思います。保険料も1000円ちょっとで済みます。
特徴をいくつか紹介してみました。
さらにこの保険には、他にもバリエーションがあります。
60歳以降の保険料が半額になります。老後の安心感は増しますが、その分60歳までの保険料がアップしてしまいます。特に女性(30歳)は、通常のEVERなら1720円なのに、Halfになると910円アップの2630円となり、かなり負担感がアップします。慎重に考えてくださいね。
EVER Halfに健康祝い金がつくというものです。入院しなかったり、しても9日以内であれば、10年ごとに五万円がもらえる・・・というものなのですが、たった5万円だと、あまり貯蓄としての意味も無いように思います。よっぽど、掛け捨てに抵抗がある方向きでしょうか。
EVER Halfに最初から女性疾病特約が付加されているものです。なんとなく女性ならこれがいいようなイメージですが、私は女性疾病特約は特別必要とは思っていませんので、ただ単に女性をターゲットにして保険加入に結び付けたいというだけだと思います。あまり気にする必要はありません。
とこんな感じです。
*ここで紹介した保障の内容・保険料は、2005年10月現在にアフラックHP上で公開されているもので、将来的に変更になっている可能性があります(すでに契約されている保険に関しては変更されません)。
次はアリコジャパンの保険を見てみたいと思います。
アリコジャパン 終身医療保険
主な保障内容
契約可能年齢6〜70歳
保障期間 終身
保険料払込期間 終身(途中更新無し)
入院日額 5000円・10000円
保障開始・期間 一日目から・一入院60日or120日or730日・通算730日
手術給付 一回(手術の種類によって)5・10・20万円(入院5000円)・10・20・40万円(入院10000円)
付加できる特約 ・退院・通院・三大疾病(ガン・心筋梗塞・脳卒中)
月々の保険料(30歳) 60日型・男性2150円・女性2140円(入院5000円)
120日型・男性2560円・女性2565円(入院5000円)
730日型・男性3405円・女性3510円(入院5000円)
アリコジャパンと言えば、名前を聞いたことが無い人はほとんどいないと言っていいくらい、CMの多さで有名です。医療保険だけでも様々な特徴を持ついろいろな種類の保険がたくさんあって、それらをいろんなタレントを起用して盛んにCMしているものだから、逆にどれがどれだかわからなくなっているような気もします。
じっくり資料を見てみると、その中で一番シンプルな保険を見つけました。それがこの、「終身医療保険」(通販型)です。名前もシンプルですが、保障もシンプル。入院+手術が基本です。良い点は、1入院の給付日数を、自分で60日・120日・730日から選べるところ。個人の価値観や病気への不安の度合いから、好きなものが選べます。
また、退院・通院も、ニーズに応じて選べますし、もし、他にガン保険に加入する余裕が無い、というのなら、三大疾病のときに一時金がもらえる特約をつけることも可能です。
これは通販型の内容ですが、対面型にも同じものがあります。対面型だと、退院・通院は必ずセットになってしまいますが、他にも終身死亡給付特約や、定期保険特約、介護初期給付特約などのなかなか使える特約がセットできたり、保険料の払い込み期間を終身払い以外にも60歳〜85歳まで5歳刻みで自由に選べます。シンプルなのに、自由度が高い、こういう保険って、ありそうでなかなか無いのですよね。
ちなみに、他にもいろいろあるアリコの医療保険ですが・・・
「よくばり」という名前からもわかるように、死亡保障やガン保障、無事故ボーナスなどいろいろセットになっています。ちょっとよくばりすぎかなあという気がします。また10年更新しか選べませんので、60歳時以降の保険料はかなり高くなってしまい、老後まで続けるのは難しいかもしれません。
これまた「よくばり」という名前のごとく、いろいろな保障がセットになっており、先ほどの「元気によくばり保険」よりもさらによくばりになっております。これも10年更新のみですので、その点が不安ですね。
これの保険はなかなかシンプルです。主な内容は「すこしであんしん終身医療保険」と同じで、入院+手術のみなのですが、10年更新という点が異なります。10年更新のデメリットを理解した上で、現在の保険料をどうしても抑えたい、という場合は検討してもいいかもしれません。
入院+手術に加え、死亡保障と健康ボーナスがついたタイプですが、夫婦型・家族型なども用意されています。夫婦型・家族型の場合、契約者に万一のことがあっても、残された遺族の保障は保険料が無料で更新時まで継続できます。手術保障も、手術の種類に応じて3段階支払われますので安心です。ただやはり10年更新なのと、健康ボーナスが必ずセットになっている点が気になります。
上記の「てごろでがっちり入院保険」に似ていますが、健康ボーナスのかわりに、入院してもしなくても必ずもらえる積み立てボーナスがついています。その金額がなんと10年間で100万円。これなら貯蓄代わりに良さそう〜と、節約好きな奥様には魅力的ですが、冷静になって考えると、30代女性で保険料は月々1万円を超えてしまいます。しかも10年ごとに更新ですから、60歳では16000円を超え、70歳では23000円を超えてしまいます。平均寿命が85歳である日本人女性の老後には、ちょっと厳しいのではないでしょうか。保険も貯蓄も、自分のペースでできるほうが良いのでは、と私は思います。
唯一いいなと思ったのは、「初期入院給付特約」でしょうか。日帰り入院でもプラス6万円、さらに入院が長引いて8日を越えるとさらに3万円。もしICU(集中治療室)に入るような大変な状態だと、一日につき2万円がプラスされます。この特約が30歳だと1000円前後で付加できるのは、ちょっとお得かなと思います。
基本的には「てごろでがっちり入院保険」と同じですが、健康ボーナス以外にも、必ずもらえる積み立てボーナスがあったり、女性特有のガン保障があったりと、女性限定ならではの内容となっています。しかしやっぱりボーナスの必要性は特に無いですし、ガンは女性特有のものだけではなく、何でも保障されたほうが良いと私は思います。
この保険はこれまでの保険とはちょっと趣が違います。女性のことをきちんと考えて作られたんだなあという気がします。まず一入院保障がなんと730日。長いです。長すぎるくらい長いです。これで対応できない入院はあまり無いと思います。また、通常の入院は6000円保障ですが、女性特有の病気やガンでの入院は10000円と、安心度が増します。特徴的なのは、乳房切除や外反母趾の手術だと別途給付金が出ること、また皮膚移植や傷あと形成でも給付金が出ます。これだと、帝王切開で残る大きなケロイドなどをきれいにするときでもいいのかなあ、と、経験者の私は思ってしまいます。これで、退院・通院・無事故ボーナスの付加が、自分で選べたらいいのになあ、さらに終身タイプだったらもっといいのになあ、としみじみ思ってしまう保険です。
1入院は60日と抑えながらも、更新無しの終身タイプの医療保険です。入院+手術とシンプルな内容に、健康ボーナスがセットになっています。なので、どうしても掛け捨てになってしまうのは嫌、という方はよくよく考えて検討範囲にいれてもいいかもしれません。入院給付は5000円から、夫婦型も選べます。また、「てごろでがっちり入院保険」でも用意されていた、「初期入院給付特約」が、「初日からおまかせコース」として選べます。日帰り入院でもプラス6万円、さらに入院が長引いて8日を越えるとさらに3万円。もしICU(集中治療室)に入るような大変な状態だと、一日につき2万円がプラスされます。保険料は若干アップしますが、保険にお得感が欲しい、という方にはいいかもしれません。
4つのコースがありますが、一番シンプルなのが、標準コースL1プラン。入院+手術のみの内容です。
特徴としては、通常の入院は60日保障なのに対し、入院日数が長くなりがちな生活習慣病で入院した場合は、3倍の180日保障。生活習慣病とは、ガン(悪性新生物・上皮内新生物)・糖尿病・心疾患・高血圧性疾患・脳血管疾患の5つ。保険料は安くしたいけど、入院保障が60日しかないと、大きな病気をしたときに不安・・・という方にはピッタリの保険です。
ただ、気になるのは、手術給付が10万円しか出ないということ。通常、入院1万円保障がある医療保険は、最高で40万円の手術保障がつくことが多いですので、これはちょっと少ないな、と感じる金額です。健康保険が適用されない高度な手術を行った場合だと、足りなくなるかもしれません。通常の手術だと、それほど問題は出てこないでしょう。その分で、保険料を抑えているのでしょうね。
全体的には、シンプルな内容と保険料のバランスが良く、入院保障60日のデメリットも解決しているので、なかなか良い保険だと思います。
基本的には、一番シンプルな終身タイプの「すこしであんしん終身医療保険」と同じで、これに生活習慣病に重点を置いた「充実コース」「バランスコース」が選べるようになっています。他にガン保険に加入する余裕が無い、また生活習慣病が特に気になる方にはおススメです。
アリコの医療保険は本当に種類が多くて、いろいろ目移りしがちですが、保険料もしっかり考えつつ、じっくり選んでみてくださいね。ちなみに、アリコジャパンの保険をご検討なら、こちらのサイトの対応が素早く、無料で相談もできます。→
*ここで紹介した保障の内容・保険料は、2005年10月現在にアリコジャパンHP上で公開されているもので、将来的に変更になっている可能性があります(すでに契約されている保険に関しては変更されません)。
次はアメリカンホームダイレクトの保険を見てみたいと思います。
アメリカンホーム保険会社 ライフサイズ入院プラス
主な保障内容
契約可能年齢20〜70歳
保障期間 10年間
保険料払込期間 10年間
入院日額 5000円〜10000円(1000円単位で自由に設定可)
保障開始・期間 一日目から・一入院60日(ガンは無制限、交通事故は180日)・通算1000日
通院給付 一日につき2500円(20日以上入院した場合の退院後のみ)
長期入院 70日以上の入院の場合、入院日額の20倍
付加できる特約 ・手術・ガン・交通事故・賠償責任・健康ボーナス・三大成人病
月々の保険料(30歳) (入院給付1万円の場合)・男性2218円・女性2218円
アメリカンホームも、アリコに続きCMでよく目にする保険会社ですね。
損害保険の会社で、日本で最初に損害保険を通販で始めた、通販としては結構古株の保険会社です。
その保険会社のメインの医療保険が、この「ライフサイズ入院プラス」。良いところは、入院日額を5000円から10000円まで、自分の好きなように設定できるところ。5000円もしくは10000円という二通りしか選べない保険会社が多いですが、それだと保険料が倍違うことになり、日額をいくらにすべきか結構悩みます。1000円単位で選べれば、無理の無い保険料で一番大きな保障を、と自分で選べるので、これは親切だなあと思います。
また、通常の入院は60日保障と短め。コンパクトにして保険料を抑えているのだと思います。けれど、長引きがちな交通事故での入院は180日まで保障、もっと心配なガン入院は無制限に保障と、必要なところはしっかりカバーしている印象です。
これはどうかな?と思うのが、手術保障は特約でしか用意されていなくて、代わりに通院保障が必ずセットになっていること。これは逆のほうが良かったと思います。通院保障といっても、20日以上の入院をした場合の退院後のみ、と限られてしまっていますので、もらうケースがあまり無いような・・・。手術のほうがお金がかかるケースが多いと思うのですが、いかがでしょう。
損保会社ならではだな、と思うのが、賠償責任がついているところ。本人の入院とは全く関係なく、本人または同居の家族全員に、賠償責任5000万円まで補償されます。例えば、子供がお店の中の高級な商品を壊してしまった、自転車で他人にケガをさせてしまった、ボール遊びで他人の車に傷をつけてしまった、お風呂のお湯を流しっぱなしで階下の部屋まで漏れてしまった・・・などなど、他人に損害を与えてしまった場合の補償です。この補償は、自宅の火災保険やクレジットカードのサービスなどでついている場合が多いので、チェックしてみて、無ければ特約付加してもいいかもしれませんね。
ガンや交通事故の場合の保障が二倍、というのは、他にガン保険や傷害保険などに加入していなければ検討の余地ありです。
気になるのは、10年更新しか選べない、という点です。
入院日額の自由設定や、ガン・交通事故の場合の長期保障などのコンセプトはなかなか良いので、このタイプで終身保障が選べたらもっといいのに、と思います。
ただ、更新型の唯一のメリット、保険料の安さは特筆ものです。年齢によっては、下手に共済に入るより安く保障が得られます。どうしても今、安く医療保険が欲しいという方は、ネット上で簡単に保険料の計算ができますので、どうぞ試してみてください。
アメリカンホームには、もう一つ、55歳から80歳まで加入できる、健康告知不要の医療保険があります。
何しろ、病気がぐっと増えてくる50代ですので、老後に向けて医療保障を追加したい、これなら健康告知がいらないから、簡単に入れるし・・・と、なかなか魅力的な商品のようですが、あまりオススメとは言えません。なぜなら、支払う保険料と受け取れる保険金の釣り合いがとれていないからです。
例えば55歳男性の、一番安い、入院給付3000円のお手軽プランの場合、月々の保険料は5875円。五年更新しかありませんので、支払う保険料は5年間で35万2500円。
それに対し、受け取ることができる保険金は、通算最高の120日間入院したとして、36万円に、退院お祝い金3万円が三回の9万円の合計45万円。それプラス、手術と通院程度です。こうやって元が取れるケースはそんなにないと思います。それなら、保険料にする丸々35万円を貯金していたほうが確実と思うのですが・・・。ちなみに80歳の方が契約すると、この保険金に対して払う保険料は63万円を超えてしまいますので、明らかに損です。得をするのは数千万円の賠償責任を負ってしまった場合くらいですが、その可能性もそんなにないでしょう。年齢にもよりますが、過去に病歴があり、今後の健康に不安があって、保険が何も無い、どうしても入りたい、という場合でないとオススメできません。
*ここで紹介した保障の内容・保険料は、2005年10月現在にアメリカンホームHP上で公開されているもので、将来的に変更になっている可能性があります(すでに契約されている保険に関しては変更されません)。
次は、1年組み立て保険で有名な損保ジャパンDIY生命
損保ジャパンDIY生命
主な保障内容
契約可能年齢2〜65歳
保障期間 10年間・終身
保険料払込期間 10年間・終身
入院日額 5000円
保障開始・期間 一日目から・一入院120日・通算1000日
手術 1回につき(手術の種類に応じて)5・10・20万円
通院給付 一日につき2000円
死亡 50万円
付加できる特約 ・生活習慣病・女性疾病
月々の保険料(30歳) (終身の場合)・男性4070円・女性4381円
組み立て医療保険、という名前の割には、これといって選べる幅が広いわけではなく、ごく普通の医療保険です。入院+手術+通院+死亡がセットになっていること、また、一入院120日保障なので、なんとなく他の医療保険に比べると割高な感じがしてしまいます。死亡保障は無くてもいいのになあ、とちょっと思います。
他社の医療保険と違って、全く同じ内容で10年更新と終身の二通りから選べますので、保険料の違いなどがわかりやすいですね。また、付加できる特約も、男性なら生活習慣病、女性なら女性疾病のみと二種類に絞っていますから、あまり迷うことも無いと思います。
ちょっと不親切なのは、どうやら月払いの保険料が1600円より少なくなってしまうと、半年払いか年払いしか取り扱ってもらえないようです。つまり、男性だと32歳以下、女性だと35歳以下の方の10年更新のプランは、月払いでは契約できないみたいです。
1入院60日では心配な方、また少しですが死亡保障があるので、他を一つにまとめたい、死亡保障をあまり必要としない方には、基本的な保障がセットになったこのプランを、検討範囲に入れても良いでしょう。
こちらもネットで簡単に保険料が調べられます。
組み立て医療保険(DIY生命公式ページ)
*ここで紹介した保障の内容・保険料は、2005年10月現在にDIY生命HP上で公開されているもので、将来的に変更になっている可能性があります(すでに契約されている保険に関しては変更されません)。
次は、損保ジャパンの医療保険についてみてみたいと思います。
損保ジャパン Dr.ジャパン
主な保障内容
契約可能年齢2〜70歳
保障期間 終身
保険料払込期間 終身
入院日額 5000円
保障開始・期間 一日目から・一入院60日・通算1095日
手術 1回につき(手術の種類に応じて)5・10・20万円
付加できる特約 ・三大疾病対策・女性特定疾病
月々の保険料(30歳) (スタンダードプランの場合)・男女共通1880円
う〜ん、とってもわかりやすくてシンプルな保険です。
保障も払い込みも終身、そして入院+手術の基本を押さえ、必要に応じて三大疾病や女性疾病の保障を厚く。なかなか良い保険ではないでしょうか。
また、通販の保険は告知の基準がわかりにくいのですが、この保険は告知書もとてもわかりやすいです。聞かれるのは、ガンにかかったことがあるか、現在及び3年以内に病気にかかったことがあるかないか、妊娠中もしくは産後1ヶ月以内かどうか、異常分娩で入院・手術をしたことがあるかどうか、それだけなのです。
そしてもし、3年以内に病気にかかったことがある場合、どの病気であれば入れるのかどうか、そしてどれだけの条件がつくかどうかが、一目でわかるようになっています。診査基準はやや厳しい感がありますが、申込書を出す前に自分で判断ができるのは、わかりやすくて良いでしょう。
個人的な印象ですが、パンフレット自体も、きれいに冊子にまとめてあって、ペラペラのパンフレットではないので、読みやすく、保管もしやすいですし、手続きの流れなどがきちんとわかるようになっています。こういった保険会社はなかなか少ないのです。通販で保険を販売するのだから、わかりやすく公明正大に、という姿勢が伝わってきますね。
そしてこの保険の一番の特徴なのですが、以前TVCMでも「下がると上が〜る」というフレーズで印象深かったのですが、市場金利によっては保険料が下がることが考えられます。保険料は、3年ごとに見直されるとのことで、契約時に定められている1.5パーセントの予定利率が、例えば「標準予定利率」がアップすることにより、30歳加入の保険料1880円が、最大1625円まで下がることがあるそうです。一旦下がった保険料が、その後上がることは無いので、その点も安心です。
あと、保険料が男女で同じというのも珍しいですね。損害保険会社ならではだと思います。年齢が上がると、医療保険は女性の保険料のほうが男性より高いことが多いですので、中高齢の女性にはお得かもしれません。
欲を言えば、保険料が下がると言っても、下がり幅が、あまり「おおおっ!」というくらいではないことと、一入院が60日のみなので、それなら、入院日額10000円のプランも選べれば良かったのにな・・・と思います(対面販売だと、5000円を超えるプランも契約できるそうです)。
でも全体的には、とてもコンパクトでシンプルで、何よりわかりやすい良い保険では無いでしょうか。
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*ここで紹介した保障の内容・保険料は、2005年10月現在に損保ジャパンHP上で公開されているもので、将来的に変更になっている可能性があります(すでに契約されている保険に関しては変更されません)。
次は、最近人気が急上昇してきた医療保険の紹介です。
オリックス生命の医療保険「CURE」
主な保障内容
契約可能年齢6〜70歳
保障期間 終身
保険料払込期間 60歳・終身
入院日額 5000円
保障開始・期間 一日目から・一入院60日(7大生活習慣病の場合120日)・通算1000日
手術 1回につき10万円
付加できる特約 ・三大疾病治療一時金
月々の保険料(30歳) (終身払い込みの場合)・男性1690円 女性1685円
オリックス生命は、掛捨ての死亡保障が安い
オリックス生命のダイレクト定期保険
が人気の保険会社ですが、この医療保険CUREも、とにかく安いです。一日目から、一入院60日保障で、終身払い込みのタイプでは、同じようなアフラックや損保ジャパンの保険に比べると、若干ですが安いのです。
しかも、このCUREだったら、七大成人病である、がん(悪性新生物・上皮内新生物)・糖尿病 ・心疾患 ・高血圧性疾患 ・脳血管疾患 ・肝硬変 ・慢性腎不全で入院した場合は、倍の120日保障となりますので、その分を考えると、かなりお徳と言えます。
さらに、特約(男性30歳の場合でプラス1140円)を付加すれば、三大疾病の場合に一時金が50万円給付されますので、がん保険に別途加入する余裕が無い・・・という場合は、割安で済みます。また、この特約の良いところは、二年に一回が限度ですが、通算何度まで、という縛りが無いので、ガンなどが再発した場合でも、2年経過すればまたもらえます。これは安心ですね。
プランは、終身払い込みと60歳払い済み、それから、5000円と10000円の二通りから選べます。
気になる点は、手術給付が一律(入院日額の20倍)のみとなっているため、大きな手術をした場合が、ちょっと不安です。ただ、ガンや脳血管疾患など、大きな手術をする場合に備えて、三大疾病の特約を付けておけば、この不安は解消できますね。
とにかく、保険料を安く抑えたい、でも、保障は終身がいい、という場合はこちらがおススメです。私の中では、「安くしたいならアフラック」というイメージがあったのですが、そのイメージが払拭されました。
HPでは、年齢とプランを入力するだけで、簡単に保険料が計算できますので、ぜひ、他の保険と比べてみてくださいね→オリックス生命の医療保険「CURE」
また、同じ
オリックス生命のダイレクト定期保険
は、1500万円の死亡保障が月々2850円(期間10年男性30歳)とこちらもかなり安いです。
将来、見直しする可能性が低い医療保険はCURE、必要に応じて見直ししていく必要がある遺族の生活費としての生命保険はダイレクト定期保険でまかなえば、30歳男性だととりあえず10年間は、二つ入っても合計5,000円以内で済む計算になります。
保険料をとにかく節約したい、という方は検討の余地アリですね。
*ここで紹介した保障の内容・保険料は、2007年3月現在にオリックス生命HP上で公開されているもので、将来的に変更になっている可能性があります(すでに契約されている保険に関しては変更されません)。
ここまで、人気のあるいくつかの医療保険を紹介してきましたが、これら以外にも、取り上げて欲しい医療保険があれば、掲示板からリクエストしてください。できる限りご要望にお答えしたいと思っております。
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