材料2 万が一のための 生命保険の種類
生命保険って本当にわかりにくい。種類が多くて複雑…と思うでしょ?でも、基本の3つを押さえれば大丈夫なんです。それは、定期保険、終身保険、養老保険、この3つ。これだけは、覚えてくださいね。

1 定期保険

保障期間 ○年間、○歳まで、など、満期を選べる有期タイプ。
貯蓄性通常はほとんど無し。
保険料貯蓄性がない分保険の中では一番安い。
特徴満期時に、自動更新できる場合もある。その場合、保険料がそのときの年齢で再計算されるため、急激に高くなる。
用途遺族の生活保障、高度障害保障など。



2 終身保険

保障期間 亡くなるまで一生涯保障。
貯蓄性 高い。解約した場合は解約金が見込める。
保険料高い。支払い期間は○歳までもしくは一生。長くなるほど安くなるが、短期間で支払ったほうが、支払い総額は少なくなる。
特徴バブル時以前に契約したものは、とても予定利率が高く、貯蓄代わりにもなっていたが、それ以降の契約は予定利率が低く、貯蓄代わりにはならない。あくまで保障であると考えるべき。
用途遺族の生活保障というよりは、葬儀費用の準備。


3 養老保険

保障期間 定期保険と同じく、○年間、○歳までなどの有期タイプ。
貯蓄性高い。満期時に、死亡保険金と同額の満期保険金が支払われる。
保険料保険の中では高い。
特徴バブル時以前は、保険料を一時払いすれば、かなりもうかる商品として人気が高かったが、最近は終身保険と同じく予定利率が低いので、ほとんど増えない。貯金と違って簡単に預け換えることもできず、中途解約は損なので、もう少し景気が良くなるまではおすすめできない。
用途・・・今は無いかも。あえて言うなら、絶対に掛け捨ては嫌、という人向き。

どうですか?だいたいの特徴はつかめたでしょうか。では、あなたやあなたの家族が今加入しているのはどれでしょう? もしかしたら、この中には無いかもしれません。そう、一つの保険に加入しただけでは、どうしてもデメリットがあるから、複数を組み合わせて加入していることが多いのです。

例えば…
p01.gif定期保険特約付き 終身保険


国内生保がよく販売しているのが、コレ。終身保険をベースとし、定期保険を特約として上乗せしています。これに加入している方は、比較的多いのではないでしょうか。注意したいのは、定期保険が短期間(10年、15年)で満期になってしまい、自動的に更新されるケース。急に保険料が大幅が上がるのでびっくりします。きちんと説明を受けていれば大丈夫なはず。加入するときには、定期保険の期間をよく考えて決めたいところです。上手に加入すれば、比較的無駄の無い、悪くない保険です。

p01.gif収入保障特約付き 終身保険


外資系生保では、定期保険を改造した、収入保障保険というものをよく勧めています。これは、いわば1年満期の定期保険を、毎年保障額を減らしながら更新していくようなもので、例えば毎年240万円を、30年間受け取る、という形になります。収入を保障する、ような意味合いから、収入保障と呼ばれます。家族収入保険も同じです。これを特約にして、終身保険と組み合わせたりしますし、収入保障保険だけでも売られています。

p01.gif定期保険特約付き 養老保険


少し前まで流行っていたのが、お祝い金が出る保険。定期保険と養老保険を組み合わせることによって、保障を確保しつつ、満期時に満期金をもらうというもの。一見、満期金が出るので得な気がしますが、結局定期保険部分は掛け捨てになっているだけ。今は利率が悪いので貯金代わりにはなりませんが、簡保などでは主流の保険です。

こんなものもあります・・・
p01.gif逓増(ていぞう)型・・・保険金額が年々増えていく型
p01.gif逓減(ていげん)型・・・保険金額が年々減っていく型
p01.gif終身移行保険・・・定期保険のようみ見えてのちのち終身保険になる保険
p01.gif変額保険・・・死亡時の保険金は保障されているが、満期・解約時の受け取りは、収益によって変動する保険

という感じです。ちょっと複雑になってきましたね。でも全部覚える必要なんてありません。とりあえず、組み合わせたら、こんな保険が作れるんだよー、ということだけわかっていただければ十分です。

この複雑な保険を少しでもわかりやすくするために、私が提案したいのが、「保障分け」。貯蓄を考えるときは、預け分けを考えるのが合理的ですよね。例えば、生活費なら銀行の普通預金、住宅費なら住宅財形、老後資金は個人年金、といったように。

保障も、目的によって分けて考えればいいのです。では、目的は? それは、パパと、ママと、子供では違いますし、独身者でも違います。パパが死んだら家族の生活は大変なことになるから、その分保障がいるけど、独身者が死んでも、子供がなければ残す必要が無い…、というふうに。これについては、レシピでご紹介したいと思います。それぞれの目的をはっきりさせるのは、貯蓄と同じ。

けれど、誰にでも共通したリスクがあります。そう、病気や怪我のリスクですね。
 
では、次は医療保障のリスクと準備について考えてみましょう。



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2011.07.17 Sunday
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