保険料を安くするためのコツは?
1 優先順位をつけましょう

illust2038_thumb.gifよく、相談されるのが、

「とにかく保険料を安くしたいのです」
「どこを削ったらよいのでしょうか」
「安くて安心な保険会社ってどこですか」
・・・etc.

です。


確かに、保険が大事、ということはわかっていても、今の生活を維持することも、やっぱり大事。お金が無いからこそ、万一に備えてしっかりした保険を、と思うけれど、じゃあ食費を削って保険料を払う、というのはどこかオカシイ。

保険も大事、貯金も大事、生活も大事・・・
多くの人がぶつかる問題です。

では、いったい、どうすればいいのでしょう。

まずは、必要な保障に優先順位をつけることです。
このレシピの中で、必要な保障をわけて考えましょう、と説明しましたね。

1 お葬式代
2 遺族の生活費(基本的には、妻が老齢基礎年金を受給するまで)
3 一時金(子供の学費・転居費用・マイホーム以外の借入金など)
4 医療保障

必要なのは、この4つです。この中で、一番大事なものは、なんでしょうか。人によって、それぞれだと思います。

illust949_thumb.gif例えば、まだお子様が小さい家庭。この場合は、一番困るのは、一家の働き手を失うということです。母親が専業主婦をしている場合は、特に、生活は一変してしまいます。遺族年金だって、満足できる金額はもらえません。進学、レジャー、そんな夢や楽しみを、あきらめないといけないかもしれない。生きていくために、母親は昼も夜も働きに出て、一緒に過ごす時間さえ、ほとんど持てない暮らしになるかもしれない。そして、そんな生活が、一生続くのかもしれないのです。

なので、私は、遺族の生活費が、一番優先順位が高いと考えます。お葬式は、お金が無ければ最低限家族葬で済ませられます。医療保障だって、多少なら借りたりすれば済むことです。車のローンが残ってたら、売ればいいことです。

でも、残された家族の生活を支えるためのお金は、借りれば済む、という金額ではないのです。一生の問題となるのです。子供が小さければ小さいほど・・・

確かに、死んでしまうことなんて、入院に比べたら、確率は低いでしょう。でも、その万一のことが起こったときの損失は、入院費用とは比べ物にならないほど大きいのです。

多少の貯蓄や借金でもまかなえない、こういうお金こそ、保険で用意すべきものではないかと思います。

保険を見直すときに、一番に考えるのは、遺族の保障です。

そして、同じくらい大事なのが医療保障。

医療保障は、健康状態によって加入の可否が問われるため、できるだけ健康なうちに加入しておいたほうが安心です。今は若くて病気をしそうにない・・・そう思っていても、いつ、どんな病気になるかは誰にもわかりません。また、若ければ若いほど、安い保険料で済みます。病気をしても入れる保険もありますが、条件は決して良いとは言えません。

入院しても、当分困らないよ、という貯蓄がある方は大丈夫かもしれませんが、そうでない方にとっては、医療保障はとても大切なもの。ぜひ、健康で若いうちに、考えてみてください。

遺族の保障、それから、医療保障。この二つを、最低限用意してください。それ以外の、一時金とか、お葬式代は、貯蓄でもまかなえます。(独身の方や、主婦の保障は、保険のレシピを参考に、優先順位をご自分で考えてみてくださいね。)

死亡のみの終身保険は、医療保険と違って診査もそんなに厳しくありませんし、今は予定利率も低いですから、慌てて入る必要も無いのです。お葬式代としての終身保険は、余裕ができてから入る、という程度でも大丈夫です。安心してください。

illust2105_thumb.gifそれから、見直す際に気をつけて欲しいこと。

今すでに、昔から入っている終身保険がある場合。優先順位が低いからと、あっさり解約や減額をしてしまうのは、ちょっと待ってくださいね。

まず、保険証券の、主契約の予定利率というところを、よ〜く、チェックしてみてください。その予定利率が、4%を超えているような保険は、いわゆる、「お宝保険」というもので、「貯蓄以上に価値がある」と思って正解です。

なぜなら、このお宝保険は、いずれ年金として、現金に変えて受け取ることもできますし、払い込み予定年齢まで払ってしまえば、たいていの場合、解約したとしても払った保険料以上の解約金が戻ってきます。どうしてもお金に困った、という場合は、契約者貸付の制度を利用することで、保険を担保にして、保険会社から低金利で貸付を受けることができるのです。

バブルの頃には、4〜5%くらいの予定利率は当たり前だったのですが、現在、保険会社にとって、この「お宝保険」は負担が大きいので、

「見直し(=転換)したほうが良いですよ」
「新しい保険(=転換)に変えませんか」
「最新の医療保障をつけませんか(=転換)」

と、いろんなセールストークを使って、お宝保険を狙ってきます。要するに、転換と言う下取り制度を使って、終身保険を低い予定利率に切り替えたいのです。

転換は、古い保険を一度解約し、その解約金を頭金にして、新しい保険に入るのと、同じようなこと、と思ってください。つまり、今までの保険は、チャラになり、お宝の予定利率も、今現在の予定利率に変わってしまいます(低くなると思って間違いないです)。転換をするくらいなら、まだ、減額したほうがマシです。予定利率の高い保険を、一部でも残すことができますから。

なので、このお宝終身保険に加入していて、それでも、どうしても保険料をきりつめたい、という場合は、余計な定期保険特約や医療保障特約を取ってしまって、ぎりぎり払えるくらいまで、減額することをおススメします。

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2 無駄な特約を省こう!

新しく保険に加入する場合も、古い保険を見直す場合も、保険料を節約する上で一番大事なのは、「無駄な特約を省く」ということです。わかっていても、なかなか難しいのがこれ。セールストークに惑わされて、あれもこれもと欲張ってしまうのが人間です。

でも、車を買ったり電化製品を買ったりするのと同じ。多機能な新製品ほど高くつきます。でも、保険は便利さを買うものではありません。困ったときに、少しでも助けになれば・・・それが保険です。

必要か必要でないか、その見極めが難しい、という話も良く聞きます。ので、私が不要だと思う特約(保障)をいくつかあげてみたいと思います。

・女性医療特約など
女性なら誰もが魅力を感じる特約です。が、要りません。女性特有の病気だからと言って、医療費が水増しされるわけではないですよね。だったら、通常の入院保障があれば、対応できます。

・通院特約など
基本的に、この「通院」というのは、入院の前後の通院が対象になります。つまり、「風邪で通院した」「歯医者に行った」「コンタクトの調子が悪く、眼科検診に行った」な〜んて通院は、当然ながら、対象になりません。私は、盲腸・子宮筋腫・帝王切開で、5回手術して、5回入院しましたが、退院後、通院することはほとんどありませんでした。退院後の通院の回数が増えるケースとしては、交通事故によるケガで入院し、その後リハビリ、とか、鬱病などの精神的疾患で入院し、その後カウンセリングや投薬、また、ガンで入院・手術し、その後の定期検査、などが考えられます。しかし、交通事故は車の保険で対応できますし、ガンはがん保険で対応できます。精神的疾患による入院・通院が必要だ、と思われる方は、つけてもいいかもしれません。ただし、この通院の場合でも、退院後○日以内、と決められている場合がほとんどですので、気をつけてくださいね。(共済では、事故の場合、入院をしない通院だけでも保障されます。)

・災害割増特約など、事故などの入院や死亡で給付が増えるもの
保障額を多く見せるために、わざわざこの特約が付加されている場合があります。が、必要ありません。必要な死亡保障や入院保障の額は、それが事故であっても病気であっても変わらないのです。ドライバーや現場作業など、危険な仕事をしているから・・・という方もいますが、もし、仕事中に事故が起こった場合は、労災が適用されます。わざわざ自分で保障を多く用意する必要は無いのです。よく似ているものに、「傷害特約」がありますが、こちらは、事故などによって、体に障害が残った場合に、障害の度合いに応じて保険金がおりますので、必要と考えます。


などなど・・・保険料を少しでもカットしたい!と思う場合は、まず、贅沢な特約を削ることです。これだけでも、結構違うものですよ。



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2011.07.27 Wednesday
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