ズバリ、FPサービスどこがおススメ?
以前、保険と言えば、知り合いから入るか、会社に出入しているセールスレディから入るか、自宅に訪問されて・・・というパターンのどれかでした。しかし、ここ数年の間に、保険の営業スタイルもかなり変わってきましたね。

規制緩和により、外資系や損保系など、保険会社もどんどん新規参入組が増えました。主婦向け雑誌では、記事だと思って読んでいたら実際は保険会社の広告だったり、テレビをつければ10分に一度は保険会社のCMが流れ、街を歩けば保険代理店を見かけ、と、それはもう、飽きるくらい、保険、保険です。

確かに、保険会社や保険の種類が増え、保険料も競争で安くなり、と、こちら側にとっては良いこともありますが、こう保険が増えすぎると、じゃあどうやって保険を決めてよいやら、わからなくなってしまいますよね。

誰もが、もっと自分の意思で、自分にピッタリの保険を見つけて欲しい、そのお手伝いをするために、このサイトはあるわけですが、私自身は、現在FPらしい活動はこのサイトくらいです。現在某保険会社で働いているため、アドバイスの中立性を維持する観点から、以前お受けしていたメールでの相談も、今はお休みさせてもらっています。

なので、信頼できるファイナンシャルプランナーと相談したい、でもどうやって探したらよいかわからない、という方のために、最近増えてきたFPサービス企業について書いてみたいと思います。

FPサービス企業には、大きくわけて二つあります。一つは、ショッピングセンターやビルの一室などに店舗を設けて、誰でも気軽に立ち寄れるようになっているショップ型、それから、ネットやコールセンターから申し込んで、登録しているFPを紹介してもらい、自宅などでじっくり相談することができる訪問型の二つです。

それぞれのサービスの特徴をいくつか挙げてみますね。

ショップ型は、そのショップそのものが保険会社の代理店となっています。メリットとしては、お買い物ついでに気軽に相談できる、店舗が開いている時間であれば、手続きなど素早く対応してもらえる、などがあります。ただし、対応してくれる方がすべてファイナンシャルプランナーの有資格者というわけではありませんので、じっくり相談したい場合は、事前に予約して、有資格者を指名していたほうがよいかもしれません。また、店舗の形態によっては、他の買い物客の目に触れることもあり、プライバシーが気になることもあるかもしれません。

訪問型は、企業そのものが代理店をしているわけではなく、代理店業務を行うファイナンシャルプランナー個人に登録してもらい、地域や相談内容に合わせて、FPをその家庭に派遣する、という形をとっているところが多いようです。事前に打ち合わせの上、自宅などに直接来てもらうことになりますので、そういうのはちょっと苦手・・・という方もいらっしゃるかもしれません。企業によっては、担当するFPを事前に指名できるサービスを用意しているところもありますので、事前にプロフィールなどがわかっていればちょっと安心ですね。

どちらのタイプでも、ほとんどは無料で相談をすることができます。でも、なぜ無料なのでしょうか。タダほど高いものはない、と言うように、後でものすごくお金を請求されるのではないか?何か落とし穴があるのではないか?と、不安になってしまいますが、大丈夫です。

ショップ型の場合は、保険に加入してもらえばそのショップに、保険会社から手数料が入る仕組みになっています。また、訪問型の場合は、担当したFPを通して保険に加入すれば、そのFPに手数料が入り、さらに、そのFP紹介会社は、登録しているFPから手数料をもらうことになっています。

要するに、私たちが保険会社に支払う保険料の中に、そういった手数料も含まれているということになります。でも、相談を受けても受けなくても、保険料は同じ。ならば、一度しっかり相談しないと、なんだかもったいないですよね。

収入が減って保険料を見直したい、家族が増えた、マイホームを購入した、身内が病気になったので自分の医療保険を最新のものに見直したい、というときには、利用しない手はない!と思います。

ですが、こういった企業もいろいろあるので、選べない・・・という方も多いと思いますので、私が個人的におススメのサービスをご紹介しますね。


img80_line_futaba.jpg
ほけんの窓口



北海道から沖縄まで、全国最大級のネットワークです。その数200店舗以上!そのため、引越しなどで住む場所が変わっても、アフターサービスは万全。ネットで気軽に店舗検索、そのまま相談会の予約ができます。夜間の相談に対応している店舗もあり、仕事帰りでも気軽に相談できますね。


img80_line_futaba.jpg
みんなの生命保険アドバイザー



一押しなのがこちらです。登録しているFPの経歴やプロフィール、顔写真など、かなり詳しく掲載されています。得意分野などから検索することもできるので、自分に合ったFPが探しやすいと思います。また、一旦こういうサービスを利用すると、断りにくいなという感じがしてしまいますが、こちらの会社は、「ストップコール」というシステムがあり、紹介された保険代理店またはその担当者への要望、変更、無料相談の中止、個人情報の更新・削除の指示などを気兼ねなくすることができます。これなら、気軽に利用できますね。全国訪問してくれますし、提携しているショップも全国に40店舗以上あります。


img80_line_futaba.jpg
家計見直し.com



保険見直し相談サービスは、最近いろいろ増えましたが、こちらが一番実績が長い老舗です。相談実績はなんと16万件以上!提携ショップも全国に150店舗以上と豊富。また、こちらは電話だけでも詳しく相談できるので、面と向かっては聞きにくいことや、子育て中でなかなかゆっくり外出する時間が無い場合も大丈夫です。フリーダイヤルで平日21時までOK!


img80_line_futaba.jpg
保険マンモス



こちらは、Yahoo!と提携した、ネット保険診断が利用できるので、とても便利です。そこで見直しが必要と思ったら、そこで初めて相談を申し込んでもOKなのです。経験豊富なFPが多く、継続性・信頼性がとても高いと思います。また、それでも担当FPと合わなかった、という場合のために、「イエローカード制」というものが導入してあります。もし、担当FPよりしつこい勧誘があった場合はイエローカード受付メールから連絡することで、担当FPの変更、登録抹消等の措置をとってもらえます。また、この制度があることで、FPが意識して満足度の高いサービスの提供をすることができるのだそうです。

img80_line_futaba.jpg

次に、有料のFPサービス企業についてです。こういう企業は、保険販売による収入を得るために、サービスでFP相談を受ける、と言うのではなく、あくまでも、「FP相談業務」で収入を得ているのです。つまり、メインの売り物は保険ではなく「FP相談業務」そのものなのです。なので、やはり無料の相談に比べれば、その内容の充実度は素晴らしいです。また、保険だけではなく、家庭のトータルマネープランニングまでしてもらえますので、安心感が違います。無料のサービスを受けてみたが、どうしても満足できないという方には、こちらのほうがおススメです。

HIA住まいと保険と資産管理
私がまだ、セールスレディをしている頃、ネットで社長の白鳥さんのことを知りました(当時はまだ会社を立ち上げる前でした)。FPとしての自分に悩んでいるときにメールでアドバイスをいただいたり、その考え方にとても共感し、尊敬している方なのです。今では全国規模のFPサービス企業として、マスコミなどでも紹介されています。こちらだったら、安心してご相談できると思います。



この記事は参考になりましたか?
↓他にも、家計管理や貯蓄・保険最新情報など、いろいろ参考になる記事が満載です♪
にほんブログ村 その他生活ブログ 家計管理・貯蓄へにほんブログ村 その他生活ブログ 保険へ

2011.07.18 Monday
この記事は内容が古い可能性があります。最新の情報はご自身でお確かめください。

:: 素朴な疑問 ::▲ page top
ガン保険って、本当に必要?
1 降水確率50パーセント

illust554_thumb.gifこれから大切な用事で出かけます。念のため天気予報を見たら、降水確率が50パーセント。さて、あなたは傘を持って出かけますか?

なんだ、半々かあ、傘なんて面倒だからい〜らない、降りだしてから考えるよ、という人もいれば、いやいや、大切な日だから、濡れたら困る、ちゃんと持っていくよ、という人もいるでしょう。

illust552_thumb.gif一体何の話?と思われるかもしれません。でも、ガン保険について考えるきっかけにはなるでしょう。そう、50パーセントというのは、日本人が生涯の間でガンにかかる確率なのです。そして、日本人の死因の30%はガン。もちろん、ガンは日本人の死因のトップでもあります。交通事故や、自殺による死亡が何人だったとか、毎年話題になりますが、その数はガンで亡くなる方よりもずっとずっと少ないのです。

でもそれって、歳をとってからの話でしょ、と思われるかもしれません。でも、意外にも、30代の方の死因のトップは、ガンなのです。30代で亡くなる方の、実に5人に1人くらいの方は、ガンが原因で亡くなっています。そして、30代以降、80代まで、ガンは死亡原因の第一位となっているのです。決して他人事ではないのです。

今の天気は晴れ。でも、急に雲行きが怪しくなり、瞬く間に雨が降り出した。その時に、あなたが、たとえ折り畳みのような小さなものでも、傘を持っているかどうか。つまり、ガンに備えているかどうかで、あなたのその後の人生に、多少なりとも影響が出ることは間違いないと思います。

さて、それでもあなたは、一度しかないあなたの大切な人生に、傘なんて面倒だからいらないと思いますか?それとも、一本くらいは用意しておこう、という気になりました?

illust4051thumb.gif私は、初めて自分の友人の葬儀に参列したとき、決して他人事ではないと痛感しました。彼女はまだ30代になったばかり、かわいい男の子を授かり、マイホームを新築し、二人目が欲しいと話していた矢先に、彼女を乳がんが襲いました。2年間の闘病でした。彼女の一人息子が、あどけない笑顔で母の棺に花を捧げる姿を、私は決して忘れません。

それから、毎年のように、私の大切な友人がガンにかかった話を聞きます。つい最近も一人。私はまだ30代ですが、直接話を聞いただけで、同世代の友人がもう6人もガンになりました。次は私かもしれない、と本当に思っています。

2 ガンになったらいくらかかるの?

ガンが思ったより身近な病気であるということは、なんとなく実感していただけましたか?ガンは遺伝や家系だからではなく、どんな人にも起こり得る病気です。でも、早期に発見されれば、7割の方が治るというデータもあります。早期発見には、日ごろから自分の健康について関心を持ち、健康診断などを定期的に受けることが大事です。そしてもし、ガンが発見されたら、直ちに病気と闘って行かねばなりません。それには、一体どれくらいのお金がかかるのでしょうか。

ある方のケースを見てみましょう。
胃ガンで36日入院した35歳男性(生命保険文化センターの資料より)
・・・・胃の全摘術を受け、直後の15日間は個室、12日間は絶食。
1 かかった医療費(健康保険適用分3割負担)45万8030円
  入院時食事代(1日780円)1万8720円
2 その他の自己負担(健康保険適用以外)
  ・差額ベッド代15万円
  ・見舞時の家族の交通費・食費 7万円
  ・雑費(衣類・快気祝いなど) 10万7000円
合計で80万3750円!


うう〜ん、やっぱり結構かかるものなのですね。
貯金だけでは厳しいかも・・・。

でもちょっと待ってくださいね。

健康保険には、「高額療養費」という制度があります。月収が56万円未満の方は、例え医療費が1ヶ月100万円かかったとしても、自己負担は1ヶ月8万円弱で済むのです(月収が56万円以上の場合は15万円弱)。入院が二ヶ月にまたがっていますので、医療費・食事代は合計15万5048円(健康保険や高額療養費の詳細はこちらをご覧ください)。
つまり、医療費だけ見ると、そんなにかからないものです。むしろ、医療費以外の自己負担、差額ベッド代や雑費にお金がかかってしまうものなのですね。

illust2169_thumb.gifこの男性のケースの場合、医療費とそれ以外の自己負担の合計は、結局50万円程度。仮に、入院一日目から1万円(手術給付あり)の医療保険に加入していたとしたら、合計76万円ほどの給付金がもらえることになします。な〜んだ、じゃあガン保険に入っていなくても、普通の医療保険だけで大丈夫だね、と思ってしまいそうですが、そう簡単にはいきません。

まず一つ目の問題。高額療養費でお金が戻ってくると言っても、それはきちんと請求する手続きをとってから、早くても3ヵ月後の話。それまでの間、病院は待っててくれませんので、自分で払っておかねばなりません(どうしてもどうしても払えない場合は、健康保険組合などが一時貸付をしてくれます)。また、病院も、短期間の入院なら「退院のときに払ってね」と言ってくれますが、一ヶ月以上にわたる長期の入院の場合は、10日ごと、1ヶ月ごとなど、入院途中でも入院費の請求を受ける場合が多いのです。保険会社に入院給付金の請求をしても、通常は支払いまで10日前後はかかりますが、まだ退院していなくて、保険会社に給付金の請求をする前なのに〜、とあせってしまうことになります。つまり、健康保険や民間の医療保険に入っていても、それなりの用意が必要なのです。最近では、クレジットで支払いできる病院も増えてきましたが、支払い期日はカード会社によって違いますので、確認が必要です。

illust328_thumb.gifそれから二つ目の問題。ガンが健康保険の適用範囲内の治療で完治してしまえば、医療費はそんなにかかりません。ですが、健康保険の適用が認められている治療方法や薬だけでは、治療効果が見られない場合、まだ認可されていない抗がん剤などを使ってみてはと勧められる場合があります。こういった未承認の抗がん剤は、個人輸入になってしまうため税金や手数料、送料などがかさみ、高額の負担となります(種類によっては、1カプセル1万円、1本10万円〜20万円もします)。また、こういった健康保険対象ではない「保険外診療」を受けることを選択すれば、これまでに行った健康保険対象の治療まで全てが「自由診療」とされ、さかのぼって全てが自己負担となってしまいます。すると、この男性のケースだと、3割負担+高額療養費の適用で、15万円ほどで済んでいた医療費が、なんと150万円にも膨れ上がってしまうのです。もし、費用のために、助かるかもしれない命をあきらめなければならない・・・そういうった状況になってしまったら、本人も家族もとても辛い思いをするのではないでしょうか。現在、こういったケースに対応するため、「混合診療」について見直しがされています。今後は順次自己負担の仕組みが変わっていく予定ではありますが、現段階はこういった状況なのです。

illust582_thumb.gifそして三つ目の問題。医療費や入院に必要な費用だけではなく、それ以外にも目を向けてみましょう。例えば、収入が減ってしまうということ。出て行くお金が増えることだけではなく、入ってくるお金も減るのだということを、十分認識しておく必要があります。有給がたくさん余っていれば、入院中はそれを使えば基本給は減りません。ですが当然残業代は出ませんし、成績手当てやボーナス等の査定にも響いてくるでしょう。また、有給を使い切ってしまえば、会社の規定の療養休暇などを使うことになるのでしょうが、これもまた今までと同じお給料というわけにはいかないでしょう。さらにこういった休暇を使い切ってしまえば、傷病手当金といって、健康保険から1年6ヶ月間、お給料のだいたい6割の手当てが支給されます。独身の方ならまだなんとかなるでしょうが、妻や子供など、養う家族がいる場合、果たしてこの6割の収入でなんとかなるでしょうか。家賃やマイホームのローン、教育費など、どうしても削れない部分があるはずですよね。

それでもまだ、サラリーマンの場合は良いのですが、自営業の方の場合は、働けないということは当然収入は得られないということになりますから、問題はもっと深刻になります。また、小さな子供がいる母親がこういったケースになった場合も、子供を預けるための保育料や家事サービス料がかかることを覚悟してください。ベビーシッターや家政婦は一時間2000円かかってもおかしくありませんし、すぐに入れる民間の一時保育は、1ヶ月6〜7万円かかるのが普通です。

こう考えていくと、「普通の医療保険だけで大丈夫!」とは言えないのではないでしょうか。もちろん、貯蓄をしっかりしていればなんとかなる場合も多いとは思います。でもそのために、マイホーム用の住宅財形や積み立てくんを崩した、とか、教育費のための積立を取り壊した、とか、老後のための年金保険を解約した・・・ということにもなりかねません。こうなると、ガンにかかってしまったことで、今後の貯蓄計画やライフプランが大きく変わってきてしまいます。

illust3476thumb.gifそうならないためには、医療費や緊急時のためだけの貯蓄の枠を設けておく必要があります。でも、毎月いっぱいいっぱいの生活をしている家庭では、とてもそこまでの貯蓄はできないことも多いと思います(我が家もです・・・)。だけど、そういう家庭ほど、ガンにかかった時のダメージは大きい。なので、そういう場合に備えておくには、やはり「ガン保険」が必要になってくるのですね。こういうことを、リスクマネジメントと言うのです。

続いて、ガン保険選びのポイントや、いくつかのガン保険を見ていくことにしたいと思います。

3 ガン保険の選び方

さて、ガン保険の必要性について考えてみましたが、ガン保険と一言でいっても、いろんな保険会社からいろんな特徴のあるガン保険が発売されています。どのようなガン保険がいいのでしょうか。あくまでも私自身の考え方ですが、いくつかポイントをまとめてみましたので、参考になさってください。

1 診断給付金がある程度出ること

「診断給付金」というのは、病院で医師に「この病気はガンです」とはっきり診断されたときに、すぐにもらえるお金です。入院していなくても、手術する予定があるかどうかも関係なく、「ガン」と診断されたらもらえます。この診断給付金は、とても大事だと私は思います。ガンは、悪い部分をとってさえしまえば、後は普通の病気とそう変わりなく退院することが可能なんだそうです。

特に、年齢が若いうちにガンにかかると、進行が大変早いので、ほんの1ヶ月の間にも、大きな手術をしたり、効果的だと思われる抗がん剤を使用したりと、お金の心配をする暇も無く治療が開始されてしまいます。でも、根治のための手術をしてしまえば、あとは再発防止の投薬を受けたり、定期的に検診に通ったりすればよいのですから、そんなに長々と入院する必要は無いのです。交通事故や脳梗塞の後遺症でリハビリが必要になって、何ヶ月も入院、という場合とはちょっと違うのですね。

となると、入院して一日何万円ももらうよりは、入院日数や手術の有無や差額ベッド代うんぬんにかかわらず、まとめて100万円、とかの診断給付金をもらったほうが、治療費にも生活費にもはたまた民間療法にも、何の心配も無く自由にお金を使えるのでいいのではないか、と思います。

なので、この診断給付金がある程度(少なくとも100万円くらい)あったほうが、ガンにかかってしまったときのお金の心配がぐっと減るのではないでしょうか。

2 ガン保険と医療保険は分けて考えること

最近は医療保険にガンの保障がセットになっていることも多いです。でも、私は分けて考えたほうが良いのではないか、と思っています。なぜならば、ガン保険は、ガンと言う特別な病気だけの保障であり、今でこそ、治療に多額の費用がかかり、命にも係わる危険な病気で、実際日本人の死因のトップとなっていますが、今後ずっとこの状態が続くわけではない、と思うからです。

例えば、天然痘という病気は、致死率が高く恐ろしい病気でしたが、1977年のソマリアにおける患者発生を最後に、患者発生の報告がなく1980年5月に根絶宣言が出されました。また、かつては国民病と言われて死亡率が高かった結核も、まだまだ油断は出来ませんが、薬で治療できる病気となり、乳幼児へのツベルクリン反応検査は廃止されました。

ガンも、現在いろいろな研究が進んでいて、副作用の少ない抗がん剤の開発もニュースもよく聞きます。もちろんすぐに現在の状況が大きく変わることはないでしょうが、これから10年、20年、そして30年経ったときに、ガンの治療方法が今よりずっと改善され、他の病気と変わらないくらいになっているのではないかと私は期待しています。

そうなったとき、新しいタイプのガン保険に見直したり、不必要と判断されれば解約したりする選択肢を残しておいたほうが良いのではないでしょうか。もし、医療保険とガン保険が一体型のタイプであれば、そういった柔軟な対応は難しいかもしれないのです。

もちろん、ガンが恐ろしい病気ではなくなったとしても、もっと怖い新しい病気がどんどん出てくることと思います。でも、そのときはそれに対応した新しい保険も開発が予想されますから、ガン保険が不必要になったときには、思い切って解約して、別途新たな病気に対応した保険に加入する余裕も出てくるわけです。

こういった理由から、医療保険とガン保険は分けたほうがいいのでは、と私は思います。ガン保険自体は、保障の対象となる病気をガンに絞っていますので、そんなに保険料の高いものではありません。私は20代で契約しましたので、一生保険料は上がらず、月々1500円程度です。このくらいの保険料なら、医療保険と分けて契約しても、そんなに負担は感じません。ベースとなる医療保険がしっかりしていれば、オプションとしてのガン保険は、これくらいでよいと思っています。

3 「上皮内ガンも保障」にこだわる必要は無いこと

最近のガン保険は、「上皮内ガンでも保障されます!」ということを、大きく宣伝していることが多いようです。「昔のガン保険だと保障の対象にならないガン保険もあるらしいよ」と聞いて、ガン保険を見直す人もいるでしょう。それがこの、「上皮内ガン」なのですが、一体「上皮内ガン」ってなんなのでしょうか。

上皮内ガンとは、ガンが粘膜の一番上の上皮内にとどまっていて、粘膜の一番下を構成している基底膜がまだ破壊されていない状態をいいます。つまり、初期段階のガンのことです。ガンの"ゼロ期"とも 表現されていて、一般にこの段階で適切な治療が行われた場合、転移の可能性はほとんどないといわれています。

つまり、ごくごく初期のガンです。転移の可能性もほとんどないので、治療もそんなに長引かず、費用もあまりかからないのが普通です。なので、正直、通常の医療保険でも、十分に対応できるものではないかと思います。

私の父の話なのですが、数年前、人間ドッグで大腸ポリープが見つかりました。とても小さいものでしたが、歳も歳だし、ガン化するといけないので、手術して取り除きました。4時間くらいの手術でしたが、術後はすぐ大部屋に入り、2週間くらいで無事退院できました。差額ベッド代も必要とせず、医療費の自己負担は30万円もかからなかったと記憶しています。

ところが、退院してからしばらくして、病院から電話があったのです。
「大腸ポリープと思っていたら、実はガンでした
本人も家族もびっくり。ガンだったなんて!

父はガン保険に入っていました。昔のガン保険でしたので、上皮内ガンだったら対象ではないのですが、申請してみたところ、無事給付金をいただけました。恐らく、上皮内ガンからまた少し進んだ段階だったのでしょう。でも、医者も見た目では診断できなかったくらいのごく初期のガンで、大腸ポリープと同じ医療費しかかかりませんでした。

その後無事5年を経過し、再発も無く、今は落ち着いた生活をしています。もちろん、今後また何かあるといけませんから、いただいた給付金はそのときのために備えておりますが、こういったケースもあるということです。上皮内ガンでも、同様に、治療費がそんなにかからないのではないかと思います。

なので、少し前に契約したガン保険、上皮内ガンは保障されないって書いてあるけど、大丈夫かな、見直したほうが良いかな、と心配している方、医療保険にきちんと加入してあれば、大丈夫ではないかな、と私は思います。それなら、わざわざ見直して高い保険料を払うよりも、上皮内ガンは保障しなくても、その分保険料が安いほうが、私はうれしいですね。

以上、私ががん保険を選ぶ際のポイントを書いてみました。

では、早速どんながん保険があるか見てみましょう。こちらのサイトを利用すると、すごく便利です。

保険モール/各社がん保険の保険料をネット上でリアルタイム検討
gan01.JPG
こういう画面が出ますが、入力するのは生年月日と性別のみ。入院給付がいくら欲しいなど、希望がある場合はチェックを入れます。あとは気になる保険会社を選んで検索ボタンをポン!

gan02.JPG
一瞬で保険料がわかります!内容の比較も一発。ここから、支払える範囲の保険にチェックを入れて、資料請求するだけです。1度試してみてくださいね。



この記事は参考になりましたか?
↓他にも、家計管理や貯蓄・保険最新情報など、いろいろ参考になる記事が満載です♪
にほんブログ村 その他生活ブログ 家計管理・貯蓄へにほんブログ村 その他生活ブログ 保険へ

2011.07.23 Saturday
この記事は内容が古い可能性があります。最新の情報はご自身でお確かめください。

:: 素朴な疑問 ::▲ page top
保険料を安くするためのコツは?
1 優先順位をつけましょう

illust2038_thumb.gifよく、相談されるのが、

「とにかく保険料を安くしたいのです」
「どこを削ったらよいのでしょうか」
「安くて安心な保険会社ってどこですか」
・・・etc.

です。


確かに、保険が大事、ということはわかっていても、今の生活を維持することも、やっぱり大事。お金が無いからこそ、万一に備えてしっかりした保険を、と思うけれど、じゃあ食費を削って保険料を払う、というのはどこかオカシイ。

保険も大事、貯金も大事、生活も大事・・・
多くの人がぶつかる問題です。

では、いったい、どうすればいいのでしょう。

まずは、必要な保障に優先順位をつけることです。
このレシピの中で、必要な保障をわけて考えましょう、と説明しましたね。

1 お葬式代
2 遺族の生活費(基本的には、妻が老齢基礎年金を受給するまで)
3 一時金(子供の学費・転居費用・マイホーム以外の借入金など)
4 医療保障

必要なのは、この4つです。この中で、一番大事なものは、なんでしょうか。人によって、それぞれだと思います。

illust949_thumb.gif例えば、まだお子様が小さい家庭。この場合は、一番困るのは、一家の働き手を失うということです。母親が専業主婦をしている場合は、特に、生活は一変してしまいます。遺族年金だって、満足できる金額はもらえません。進学、レジャー、そんな夢や楽しみを、あきらめないといけないかもしれない。生きていくために、母親は昼も夜も働きに出て、一緒に過ごす時間さえ、ほとんど持てない暮らしになるかもしれない。そして、そんな生活が、一生続くのかもしれないのです。

なので、私は、遺族の生活費が、一番優先順位が高いと考えます。お葬式は、お金が無ければ最低限家族葬で済ませられます。医療保障だって、多少なら借りたりすれば済むことです。車のローンが残ってたら、売ればいいことです。

でも、残された家族の生活を支えるためのお金は、借りれば済む、という金額ではないのです。一生の問題となるのです。子供が小さければ小さいほど・・・

確かに、死んでしまうことなんて、入院に比べたら、確率は低いでしょう。でも、その万一のことが起こったときの損失は、入院費用とは比べ物にならないほど大きいのです。

多少の貯蓄や借金でもまかなえない、こういうお金こそ、保険で用意すべきものではないかと思います。

保険を見直すときに、一番に考えるのは、遺族の保障です。

そして、同じくらい大事なのが医療保障。

医療保障は、健康状態によって加入の可否が問われるため、できるだけ健康なうちに加入しておいたほうが安心です。今は若くて病気をしそうにない・・・そう思っていても、いつ、どんな病気になるかは誰にもわかりません。また、若ければ若いほど、安い保険料で済みます。病気をしても入れる保険もありますが、条件は決して良いとは言えません。

入院しても、当分困らないよ、という貯蓄がある方は大丈夫かもしれませんが、そうでない方にとっては、医療保障はとても大切なもの。ぜひ、健康で若いうちに、考えてみてください。

遺族の保障、それから、医療保障。この二つを、最低限用意してください。それ以外の、一時金とか、お葬式代は、貯蓄でもまかなえます。(独身の方や、主婦の保障は、保険のレシピを参考に、優先順位をご自分で考えてみてくださいね。)

死亡のみの終身保険は、医療保険と違って診査もそんなに厳しくありませんし、今は予定利率も低いですから、慌てて入る必要も無いのです。お葬式代としての終身保険は、余裕ができてから入る、という程度でも大丈夫です。安心してください。

illust2105_thumb.gifそれから、見直す際に気をつけて欲しいこと。

今すでに、昔から入っている終身保険がある場合。優先順位が低いからと、あっさり解約や減額をしてしまうのは、ちょっと待ってくださいね。

まず、保険証券の、主契約の予定利率というところを、よ〜く、チェックしてみてください。その予定利率が、4%を超えているような保険は、いわゆる、「お宝保険」というもので、「貯蓄以上に価値がある」と思って正解です。

なぜなら、このお宝保険は、いずれ年金として、現金に変えて受け取ることもできますし、払い込み予定年齢まで払ってしまえば、たいていの場合、解約したとしても払った保険料以上の解約金が戻ってきます。どうしてもお金に困った、という場合は、契約者貸付の制度を利用することで、保険を担保にして、保険会社から低金利で貸付を受けることができるのです。

バブルの頃には、4〜5%くらいの予定利率は当たり前だったのですが、現在、保険会社にとって、この「お宝保険」は負担が大きいので、

「見直し(=転換)したほうが良いですよ」
「新しい保険(=転換)に変えませんか」
「最新の医療保障をつけませんか(=転換)」

と、いろんなセールストークを使って、お宝保険を狙ってきます。要するに、転換と言う下取り制度を使って、終身保険を低い予定利率に切り替えたいのです。

転換は、古い保険を一度解約し、その解約金を頭金にして、新しい保険に入るのと、同じようなこと、と思ってください。つまり、今までの保険は、チャラになり、お宝の予定利率も、今現在の予定利率に変わってしまいます(低くなると思って間違いないです)。転換をするくらいなら、まだ、減額したほうがマシです。予定利率の高い保険を、一部でも残すことができますから。

なので、このお宝終身保険に加入していて、それでも、どうしても保険料をきりつめたい、という場合は、余計な定期保険特約や医療保障特約を取ってしまって、ぎりぎり払えるくらいまで、減額することをおススメします。

line_futaba.jpg

2 無駄な特約を省こう!

新しく保険に加入する場合も、古い保険を見直す場合も、保険料を節約する上で一番大事なのは、「無駄な特約を省く」ということです。わかっていても、なかなか難しいのがこれ。セールストークに惑わされて、あれもこれもと欲張ってしまうのが人間です。

でも、車を買ったり電化製品を買ったりするのと同じ。多機能な新製品ほど高くつきます。でも、保険は便利さを買うものではありません。困ったときに、少しでも助けになれば・・・それが保険です。

必要か必要でないか、その見極めが難しい、という話も良く聞きます。ので、私が不要だと思う特約(保障)をいくつかあげてみたいと思います。

・女性医療特約など
女性なら誰もが魅力を感じる特約です。が、要りません。女性特有の病気だからと言って、医療費が水増しされるわけではないですよね。だったら、通常の入院保障があれば、対応できます。

・通院特約など
基本的に、この「通院」というのは、入院の前後の通院が対象になります。つまり、「風邪で通院した」「歯医者に行った」「コンタクトの調子が悪く、眼科検診に行った」な〜んて通院は、当然ながら、対象になりません。私は、盲腸・子宮筋腫・帝王切開で、5回手術して、5回入院しましたが、退院後、通院することはほとんどありませんでした。退院後の通院の回数が増えるケースとしては、交通事故によるケガで入院し、その後リハビリ、とか、鬱病などの精神的疾患で入院し、その後カウンセリングや投薬、また、ガンで入院・手術し、その後の定期検査、などが考えられます。しかし、交通事故は車の保険で対応できますし、ガンはがん保険で対応できます。精神的疾患による入院・通院が必要だ、と思われる方は、つけてもいいかもしれません。ただし、この通院の場合でも、退院後○日以内、と決められている場合がほとんどですので、気をつけてくださいね。(共済では、事故の場合、入院をしない通院だけでも保障されます。)

・災害割増特約など、事故などの入院や死亡で給付が増えるもの
保障額を多く見せるために、わざわざこの特約が付加されている場合があります。が、必要ありません。必要な死亡保障や入院保障の額は、それが事故であっても病気であっても変わらないのです。ドライバーや現場作業など、危険な仕事をしているから・・・という方もいますが、もし、仕事中に事故が起こった場合は、労災が適用されます。わざわざ自分で保障を多く用意する必要は無いのです。よく似ているものに、「傷害特約」がありますが、こちらは、事故などによって、体に障害が残った場合に、障害の度合いに応じて保険金がおりますので、必要と考えます。


などなど・・・保険料を少しでもカットしたい!と思う場合は、まず、贅沢な特約を削ることです。これだけでも、結構違うものですよ。



この記事は参考になりましたか?
↓他にも、家計管理や貯蓄・保険最新情報など、いろいろ参考になる記事が満載です♪
にほんブログ村 その他生活ブログ 家計管理・貯蓄へにほんブログ村 その他生活ブログ 保険へ

2011.07.27 Wednesday
この記事は内容が古い可能性があります。最新の情報はご自身でお確かめください。

:: 素朴な疑問 ::▲ page top
外資系大手に加え、国内大手老舗や損保系、話題のネット生保まで、保険会社の取り扱い数では日本最大。
全国250箇所以上の店舗があるので、アフターフォローも安心。
まずは、保険比較の「保険市場」 へ!

1/1
:: top ::