前から思っていたのですが、保険について書かれてある書物や雑誌、サイトって、男性の立場からの考え方が圧倒的に多いと思います。私が生命保険の営業をしていたときも、決断するのは旦那様、という場合がほとんどでした。
けど、それってどうなんでしょう?
確かに、パパの稼いだお金で保険料を払うのだから、パパの保険であることに間違いは無い。でもね、パパに万が一のことがあったとき、保険金を受け取るのは妻なのです。その後の家族の支えとなるのも妻なのです。だったら、もう少し受け取る立場にたって、考えて欲しいなあって思います。ママがもうちょっと、言いたいことを言ってたっていいと思うんです。
専業主婦の立場や気持ちは、同じ専業主婦でないと理解しにくいものです。私は、自分が専業主婦になって、初めてわかったことがいっぱいあります。だからここでは、受け取る女性の立場にたって、パパの保険を考えてみたいと思います。
家族の生計をたてる、主たる働き手となる人間の死亡保障は、保険の中でも一番必要性の高いものです。女性が大黒柱になっている場合もありますが、ここでは一般的なシングルインカム家庭を想像して、子供のいるパパが大黒柱、ママは専業主婦であると仮定します。共働きの家庭は、ママの仕事の状況で変わってきます。
まず、パパに万が一のことがあったときの状況を、想像してみてください。生活がどのように変わり、どのようなお金がいるのかを、考えてみましょう。
1 住むところ
現在あなたが住んでいるのは、賃貸住宅ですか?社宅ですか?それともマイホーム?現在賃貸ならば、そのまま住むか、実家の近くや家賃の安いところなどに、転居するかもしれませんね。また、社宅ならば、パパが亡くなった場合は、退去しなくてはなりません。
引越し代って、意外とかかるもの。4人家族ともなれば、20万〜30万くらいは最低限必要です。また、引越し先はどちらでしょう? あなたの実家に戻る、という場合は別ですが、新しく部屋を借りる場合は、敷金・礼金などが必要となります。家賃にもよりますが、50万円くらいはあったほうがよいでしょうね。母子家庭になると、市営住宅などが優先的に借りられますが、すぐに入れるかどうかはわかりません。
すでにマイホームを購入している場合は、ちょっと話は変わります。通常、民間でマイホーム資金の融資を受けた場合、団体信用生命保険というものに加入しているはずです。これはどういうものかというと、パパに何かあったとき、ローンの残りがチャラになる、というもの。
ですので、マイホームのローンは無くなり、家族には家が残るわけですね。とりあえず住むところが確保できれば、ずいぶんと心強いと思います。ただし、固定資産税やマンションの管理費、その後のリフォーム資金などは必要になりますので、多少の準備は必要です。住宅は消耗品ですから。
このように、現在の住居の形態によって、すぐに必要なお金、毎月の住宅費が変わってきます。特に社宅住まいだと、補助が無くなるわけですから、転居によって住宅費の負担はかなり高くなりますので要注意。
2 残されたあなたの生活
あなたの実家の両親がすぐそばに住んでいて、なおかつお元気なら、子供を預けて働きに出ることができるかもしれませんね。ただし、そうはいかない場合もあると思います。すでに実家から遠くにマイホームを購入していたり、転校がかわいそうで、転居できない場合や、ご両親が高齢で介護が必要だったり、逆に元気で、バリバリお仕事をされている場合など。
その場合は、どうしたらよいのでしょうか。子供がまだ小さくて、小学校に上がる前であれば、保育園に預けるという方法があります。母子家庭ならば、認可保育園に入るのもある程度優先してもらえますが、問題はあなたが一人だということ。パパがいれば、送り迎えや、病気の時のフォローなどある程度は期待できます。しかし、あなた1人であれば、確実に送り迎えができて、子供の病気ですぐ休めるような、そんな仕事でなければ難しいかもしれません。小学校に上がってからも、まだまだ子供です。特に、パパを亡くしたのだから、その分あなたが愛情を一杯注いであげたいですよね。夜ご飯が一緒に食べられて、土日も一緒に過ごせる、そんな仕事に就ければ理想ですが、難しいケースも多いと思います。
子供が中学生や高校生くらいになっていれば、あなたは仕事を始めよう、と思うかもしれませんね。ただし、あなたもそれなりの年齢に達しているわけですし、健康への不安も出てくる頃です。この不況の中、融通が利いて、収入も期待できるような、フルタイムの仕事に就くには、よっぽど有能な才能や資格を持っていないと、厳しいかもしれませんね。
このように考えていくと、パパに万一のことがあったとき、「私がパパの分までばりばり働いて、子供を養ってやるわ!」という意気込みだけがあっても、現実にはそうたやすいことではないようです。できれば、あなたが働かなくても、もしくはパート程度の収入でも、最低限の生活はできる程度の保障が欲しいものです。
3 残された家族の生活
「家計と保険」のところで、家計と保険は密接な関係がある、と書きました。なぜかというと、この家計こそ、保障額を決める重要な要素だからです。家計簿をきちんとつけていれば、パパがいなくなったあと、どれくらいの生活費がかかるのか、だいたい想像ができますね。
さて、だいたいで結構です、どれくらいになるか計算できましたか?ここで計算した、残された家族の生活費は、あとで必要となりますので覚えておいてくださいね。
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↓他にも、家計管理や貯蓄・保険最新情報など、いろいろ参考になる記事が満載です♪
けど、それってどうなんでしょう?
確かに、パパの稼いだお金で保険料を払うのだから、パパの保険であることに間違いは無い。でもね、パパに万が一のことがあったとき、保険金を受け取るのは妻なのです。その後の家族の支えとなるのも妻なのです。だったら、もう少し受け取る立場にたって、考えて欲しいなあって思います。ママがもうちょっと、言いたいことを言ってたっていいと思うんです。
専業主婦の立場や気持ちは、同じ専業主婦でないと理解しにくいものです。私は、自分が専業主婦になって、初めてわかったことがいっぱいあります。だからここでは、受け取る女性の立場にたって、パパの保険を考えてみたいと思います。
家族の生計をたてる、主たる働き手となる人間の死亡保障は、保険の中でも一番必要性の高いものです。女性が大黒柱になっている場合もありますが、ここでは一般的なシングルインカム家庭を想像して、子供のいるパパが大黒柱、ママは専業主婦であると仮定します。共働きの家庭は、ママの仕事の状況で変わってきます。
まず、パパに万が一のことがあったときの状況を、想像してみてください。生活がどのように変わり、どのようなお金がいるのかを、考えてみましょう。
1 住むところ
現在あなたが住んでいるのは、賃貸住宅ですか?社宅ですか?それともマイホーム?現在賃貸ならば、そのまま住むか、実家の近くや家賃の安いところなどに、転居するかもしれませんね。また、社宅ならば、パパが亡くなった場合は、退去しなくてはなりません。
引越し代って、意外とかかるもの。4人家族ともなれば、20万〜30万くらいは最低限必要です。また、引越し先はどちらでしょう? あなたの実家に戻る、という場合は別ですが、新しく部屋を借りる場合は、敷金・礼金などが必要となります。家賃にもよりますが、50万円くらいはあったほうがよいでしょうね。母子家庭になると、市営住宅などが優先的に借りられますが、すぐに入れるかどうかはわかりません。
すでにマイホームを購入している場合は、ちょっと話は変わります。通常、民間でマイホーム資金の融資を受けた場合、団体信用生命保険というものに加入しているはずです。これはどういうものかというと、パパに何かあったとき、ローンの残りがチャラになる、というもの。
ですので、マイホームのローンは無くなり、家族には家が残るわけですね。とりあえず住むところが確保できれば、ずいぶんと心強いと思います。ただし、固定資産税やマンションの管理費、その後のリフォーム資金などは必要になりますので、多少の準備は必要です。住宅は消耗品ですから。
このように、現在の住居の形態によって、すぐに必要なお金、毎月の住宅費が変わってきます。特に社宅住まいだと、補助が無くなるわけですから、転居によって住宅費の負担はかなり高くなりますので要注意。
2 残されたあなたの生活
あなたの実家の両親がすぐそばに住んでいて、なおかつお元気なら、子供を預けて働きに出ることができるかもしれませんね。ただし、そうはいかない場合もあると思います。すでに実家から遠くにマイホームを購入していたり、転校がかわいそうで、転居できない場合や、ご両親が高齢で介護が必要だったり、逆に元気で、バリバリお仕事をされている場合など。
その場合は、どうしたらよいのでしょうか。子供がまだ小さくて、小学校に上がる前であれば、保育園に預けるという方法があります。母子家庭ならば、認可保育園に入るのもある程度優先してもらえますが、問題はあなたが一人だということ。パパがいれば、送り迎えや、病気の時のフォローなどある程度は期待できます。しかし、あなた1人であれば、確実に送り迎えができて、子供の病気ですぐ休めるような、そんな仕事でなければ難しいかもしれません。小学校に上がってからも、まだまだ子供です。特に、パパを亡くしたのだから、その分あなたが愛情を一杯注いであげたいですよね。夜ご飯が一緒に食べられて、土日も一緒に過ごせる、そんな仕事に就ければ理想ですが、難しいケースも多いと思います。
子供が中学生や高校生くらいになっていれば、あなたは仕事を始めよう、と思うかもしれませんね。ただし、あなたもそれなりの年齢に達しているわけですし、健康への不安も出てくる頃です。この不況の中、融通が利いて、収入も期待できるような、フルタイムの仕事に就くには、よっぽど有能な才能や資格を持っていないと、厳しいかもしれませんね。
このように考えていくと、パパに万一のことがあったとき、「私がパパの分までばりばり働いて、子供を養ってやるわ!」という意気込みだけがあっても、現実にはそうたやすいことではないようです。できれば、あなたが働かなくても、もしくはパート程度の収入でも、最低限の生活はできる程度の保障が欲しいものです。
3 残された家族の生活
「家計と保険」のところで、家計と保険は密接な関係がある、と書きました。なぜかというと、この家計こそ、保障額を決める重要な要素だからです。家計簿をきちんとつけていれば、パパがいなくなったあと、どれくらいの生活費がかかるのか、だいたい想像ができますね。
1 住居費 | 社宅か、賃貸か、マイホームか、転居が必要かどうか。 |
2 食費 | 大人1人減りますので、現在の7割を目安に。 |
3 水道・光熱費 | 今と同程度。 |
4 通信費 | 固定電話はそのままでも、携帯代やネット代は見直し。 |
5 新聞代 | 必要ないならやめましょう。 |
6 保険代 | ご主人の分は無くなります。ママと子供の分はぜひ続けて。 |
7 車代 | 無くても支障が無いなら、思い切って手放しましょう。 |
8 子供費 | できれば今までと同じように手をかけてあげたいですね。 |
9 貯蓄 | できるだけ続けます。保険だけを頼りにはできません。 |
10 小遣い | 贅沢でない程度なら、良いのでは? |
11 交際費 | 無理をしない範囲で。 |
12 その他 | 各家庭によって必要になるその他のお金。 |
合 計 | いくらくらい必要になるか、計算してみましょう。 |
さて、だいたいで結構です、どれくらいになるか計算できましたか?ここで計算した、残された家族の生活費は、あとで必要となりますので覚えておいてくださいね。
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2011.07.17 Sunday
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