いい歳をして、何かと言うと、「ママ、ママ」で、
母親べったり、ママがいないと何もできない。
恋人や妻の立場から見れば、最悪のお子ちゃまである。
あーヤダヤダ。気持ち悪い。

と、思っていたけれど、こういうマザコンもありなのね、
と思ったのが、水曜ドラマ「マザー＆ラヴァー」。

フリーター兼劇団員坂口憲二とキャリアウーマン篠原涼子の、
単純明快カップルが、ほのぼのと恋愛模様を繰り広げるわけだけど、
この坂口憲二演じる岡崎真吾がマザコンなのだ。

でも、私が持っていたマザコンのイメージとはちょっと違う。
ママに甘えるのではなく、
母親を思いやり、支え、励まし、尊敬し、大切にする。
一緒にカフェに行ったり、特製パスタを作って食べさせたり、
ドレスを選んであげたり、誕生日には花束で祝ったり。
「母さんが一番きれいだよ」なんてセリフも、
全然気持ち悪くない。

母親依存型で「私がいなくちゃダメなの」と言われる冬彦に対し、
「俺がいなくて大丈夫か？」と母親を気遣う、母親サポート型の真吾。
いや本当に頼もしい。

こういう真吾型マザコンだったら悪くないなーと思うのは、
私が男の子のママだからかな？
きっと子供を産む前だったら、
恋人篠原涼子の立場しか理解できなかったかも。
もちろん、真吾くんは恋人のことも同じくらい
（この同じくらい、というのが恋人にしてみたら腹が立つんだけど）
大事にしているんだけど、恋人にしてみたら、ウザイよね、
常に自分と同レベルにある母親の存在。

まあここまでとは言わなくても、
いつかは家を出てしまう男の子だもの、
大きくなっても、たまには一緒に買い物したり、
お茶したりできたらいいなあ。
息子の恋人に嫌われない程度に、ね。

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