弟が二人もいて、長男のshouにはいろいろ我慢させることが増えたと思う。
shouが何かを要求してきても、それが例え、「テレビが見たい〜」とか
「お菓子が食べたい〜」とか「○○で遊びたい〜」とかの、
どうでもいいわがままではなく、「喉が渇いたから麦茶を飲みたい」とか、
「着替えをしたいけどシャツがどこにあるかわからない」とか、
本人には何の落ち度も無い、生活の基本的なことであっても、
とりあえず「待っててね」と言わないといけない。

ryuのオムツを替えたり、kenにおっぱいをあげたり、四六時中忙しく動く私の後ろで、
しつこく「喉が渇いた」と言われると、本人には悪いと思いつつも、
「だからわかったって言ってるでしょ！！」ときつい口調になってしまう。
本当に申し訳ないと思ってるのだ。
shouも我慢してばっかりなのだから。

なので、できる範囲で、shouがやりたいことを聞き、優先してあげるようにしてる。
今日も、おやつはドーナツがいいと言うので、超面倒だったけれど、
お迎えと買い物からバタバタ帰ってきた4時ごろから、
ホットケーキミックスを出してドーナツを一緒に作って油であげた。

夕飯も、お寿司がいいというので、豚角煮丼にするつもりで朝から用意していたのに、
急いでわざわざ巻き簾を出して酢飯を用意して、一緒に巻き巻きして、
角煮＋巻き寿司という妙な組み合わせの晩御飯になってしまった。

このあたりで、もうイライラが積もってしまっていて、
お風呂に入った後、せっかく作った巻き寿司を食べずにソファで寝てしまったshouに、
もうカチーンと来てしまって。
私はちょうどkenの授乳中で両手がふさがっていて、shouを揺り起こすことができなくて、
何度呼んでも起きないのでもうあったまにきて
（こっちは食べたくも無い巻き寿司をわざわざ作ったのに、食べずに寝るな〜！！）
手元にあったお絞りを投げつけてしまった・・・起こすつもりで。
もちろん、軽くだけど。それでもshouは寝続けた・・・。

だいたいshouが夕飯時に寝てしまうのは毎日のことで、その度にイライラさせられる。
お布団に運ぶと逆切れしながら目を覚まして号泣し、機嫌悪くてたまらないし、
かと言ってそのままソファで寝かせると、いつまでたっても起きないし、
ryuがちょっかい出して面倒なことになったりする。

でも眠くなるのは本人のせいじゃなく、どうしようもないこと。
わかってるんだけど、わかってるんだけど、こっちのイライラもどうしようもない。
3人目が生まれて、あまり細かいことは気にしなくなったと思っていたんだけど、
今日はほんとにきぃ〜！！っとなってしまった。

でもほんとにshouは何も悪くないのだよね。
一人っ子だったら何の問題も無く過ぎていくはずなのに、
弟がいるというだけでママが勝手にイライラしてるんだもんね。

ごめんね、の気持ちも込めて、今週は毎日、眠る前の絵本を欠かさなかった。
今日読んだうちの一冊、ことりをすきになった山は、何かの書評を読んで衝動買いした絵本。
買ったときはまだshouは1歳くらいだったので、ずっと読んであげたことはなかった。
でも今日その絵本を選んできたので、初めて一緒に読んだ。

緑が一つも無い、ただの岩山に、初めてことりが訪れ、そのあたたかさに触れて、
ことりをすきになった山の話。
大好きなことりに、ずっとそばにいてもらいたいけれど、
水もえさも無い岩山には、ことりは住むことができず、ただ毎年一度、
ほんの短い時間に岩山を訪れるだけ。
年に一度のそのときを、岩山は一年中待ち焦がれている。
そして、すぐに訪れる別れの辛さに耐えかねて、岩山は破裂し、涙を流す。
その涙のほとりに、ことりは一粒の種を運んでくる。
それを何十年、何百年と繰り返し、ことりはついに、種ではないものを運んできた。

最後のことりのせりふを読んだときに、思わず声が震えそうになった。
もう少しで涙も出るところだった。
久しぶりに読んだこの絵本は、やっぱり良かった。
shouも、真剣に聞いてくれてた。どこまでこの話の意味がわかったかは疑問だけど。

イライラした一日だったけれど、こうして一緒に絵本を読むことで、
なんだか気持ちがリセットされるような気がする。
これからも続けられるようがんばろう。

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